酵素
酵素ダイエットというのは、酵素の力を使って行うダイエット方法です。世の中には、本当に多種多様なダイエット方法が存在します。それだけ、ダイエットに興味のある方が多いことの現れなのだろうな、と思うのですが、ここ数年、女性の間で特に人気を博しているのが酵素ダイエットです。酵素というと、何を思い浮かべるでしょうか。よくテレビコマーシャルなどで、「酵素の力で汚れを落とす!」という紹介がある洗濯洗剤を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。もちろんそれも間違いではないのですが、酵素というのは、元々人間を始め、全ての生物の体内に存在する物質なのです。酵素にはタンパク質を分解するなど働きを持っているのですが、その酵素の働きを利用するダイエット方法なんですね。
とりあえず、酵素を摂取するわけですが、その摂取の仕方も様々です。市販の酵素ドリンクや酵素サプリメントを使用してみたり、自分で作った酵素ドリンクを使用したり。また、酵素を多く含む食品もありますから、それらの食材を積極的に使った食事を取り続ける…などの方法が存在します。酵素ダイエットという名が知られるようになったのは、市販の酵素ドリンクを使用したダイエット方法ですが、酵素ドリンクを普段の食事に置き換える方法ですので、プチ断食のようなものになります。どの酵素ダイエットが自分に適しているか、そして目標の目安として、体重をどれほど減らしたいか…などを考えて選んで下さい。
人間だけでなく、この世に生きている生物の全ては、この酵素がなければ生きていくことはできません。健康に生きていくためには、酵素はなくてはならない存在であり、そして元々体内に存在している物質です。酵素は体内で生成されているのですが、しかし生成量にも限界があり、年齢を重ねていくと共に、酵素の生成量は減少していってしまいます。この世に生まれてから死んでしまうまでの間に生成される酵素の量というのは、遺伝子のなかに組み込まれているのだそうで、つまり、個々に決められた酵素の量を全て使いきってしまうと、生命を存続させるのも非常に危うい状態となってしまうのです。具体的に、酵素がどのような働きを持っているかというと、酵素は、消化・吸収・輸送・代謝・排泄…という生きていくうえで欠かせない身体の働き全てに関連しているのです。これらの働きは、正に酵素があるからこそ機能しているといっても過言ではないんですね。そのなかでも、代謝というのは、外から摂取した食物などを原料として自分の身体を作ったり、身体を動かして活動するためのエネルギーとする役割を担っており、酵素の働きのメインでもあります。体内には多種多様な酵素が存在していて、成長・活動・生殖など重要な働きを行います。ですから、胃・腸・肝臓・腎臓などの内臓や、血液・筋肉・脳などの組織などにも、必ずそれぞれに必要な働きを持った酵素が存在しているのです。人間が生きていくうえで欠かせない成分として、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル…の五大栄養素が挙げられますが、実は、この五大栄養素よりも酵素は大切にしなければならない存在です。健康のために、美容のために…と、ビタミンやミネラルを摂取する方は多いかと思いますが、ビタミン・ミネラルを多く含んだ食物を積極的に摂取しても、またサプリメントなどを毎日摂取しているとしても、酵素がなければビタミン・ミネラルの効果は期待できません。これらの成分は、酵素と結びついてこそ、働きを発揮するものなんですね。ちなみに、このビタミン・ミネラルは、補酵素とも呼ばれています。
酵素には、摂取した食物の消化や分解を行う消化酵素と、健康の生きていくための身体を作ったり、免疫を強化する作用のある代謝酵素の2種類に分けられます。消化酵素は、食事で摂取した食物を胃で消化する際に使用される酵素です。せっかく食事で、栄養たっぷりの食物を摂取しても、消化酵素がなければ、その栄養分を体内に行き届かせることはできません。消化をして、身体が吸収しやすい状態にしないと意味がないんですね。人間の場合は、炭水化物を消化するアミラーゼ、タンパク質を消化するペプシン、脂肪分を消化するリパーゼという酵素が存在します。これらの消化酵素があって初めて、摂取した食物を栄養分として使用することができるのです。また、ビール・日本酒・ワイン…などのアルコールを摂取した際、時間が経つとそのアルコールの酔いは覚めていきますよね?これも、消化酵素がアルコールを分解しているためです。ちなみに、アルコールを分解する酵素は、日本人のおよそ4%の人が持っていないのだそうです。アルコール分解酵素を持っていない人はアルコールに弱く、そしてどんなに頑張ってもお酒に強くなることはありません。男性と比較して女性がお酒に弱いのは、女性の方がアルコールを処理する能力が低いから…というのも判ってきています(もちろん、アルコールに強い女性、アルコールに弱い男性もいますけどね)アルコールの過剰摂取は、体内の酵素の量を減らす原因になりますので、あまり飲み過ぎないように注意すると共に、酵素を積極的に外から摂取する必要があります。でないと、体内の酵素は減少したままとなり、身体に害を及ぼすようになりますよ。
そして代謝酵素は、運動したり、呼吸をしたり、細胞分裂を行ったりする際に使用される酵素です。臓器が臓器の機能を維持するのも、この代謝酵素があるからであり、生命を維持するために必要な機能や働きは、代謝酵素があるからこそ可能であると言えます。また、病気になった際、その病原菌をやっつける、いわゆる免疫機能も代謝酵素の役割です。
この消化酵素と代謝酵素の2つを潜在酵素(体内酵素)といい、生まれた時から身体に備わっている酵素で、体内でも生成されています。しかし、先ほども少し触れたように、酵素の生成量は加齢と共に減少していきますから、外から酵素を摂取しないと酵素は不足したままになってしまいます。しかも、体内の酵素というのは、消化酵素が優先的に使用されてしまうので、たとえば暴飲暴食を行うと、その分の消化酵素が必要となり、体内の酵素の大半が使用されてしまいます。そして、生命活動に使用する代謝酵素へまわす分が不足してしまうんですね。それは、体内の酵素が不足していても言えることです。例え暴飲暴食を避けたり、消化酵素が大量に必要な脂っこい食事を控えたとしても、元々の体内の酵素の量が少なければ、消化酵素を先に使用された分、代謝酵素として使用できる分は減少してしまいますよね。そうなってしまわないためにも、体内で生成される酵素だけに頼るのではなく、積極的に酵素を外部から摂取することが大切です。また、酵素は、4,000種類も存在しますが、実は、1つの酵素につき1つの働きしかできないようになっています。例えば、炭水化物を消化・分解するアミラーゼは、本当に炭水化物にしか対応しておらず、タンパク質や脂質を消化・分解することはできません。ですから、酵素を外から補うためには、数種類の酵素を摂取する必要があるのです。
そして酵素の特徴として、熱に弱い…ということが挙げられます。酵素はタンパク質で構成されていることから、熱によって変形してしまい、変形すると酵素の働きが減少、または壊れて使い物にならなくなってしまうのです。通常、酵素は40度を超えると、その働きが壊れてしまうと言われているため、酵素を摂取する場合は、加熱していない状態が必須となります。ですから、例えば、魚にも酵素が含まれているのですが、刺身のように生で食べれば、その魚が持つ酵素も一緒に摂取することができますが、焼いたり煮たりすると酵素は摂取できないのです(正確には、何の働きも持たない酵素を摂取することになります)同様に、野菜にしても果物にしても、加熱調理したものではなく、生で食べることが重要です。酵素を配合したサプリメントやドリンクもありますが、これらも加熱せずに製造されたものでなければ、意味がないと思って下さい。